第五週目(29日~35日目 )

29日目 4月17日(月)晴れ 札所なし 約30km
ビジネスホテルに泊まった為、朝は6:30に出る。
まだ風も冷たく、手は冷たい。朝だけはもう少し太陽でてくれーって思う。
今日は44番へと向かう為、街から離れてしまう。
15kmほど店も食堂もないところも平気にあり、昔の日本がある。
足の疲れをとるために休憩しただけだったが、
目の前の家に住むおばあちゃんが家の中から出てきて、
わざわざジュース代にと200円をくれた。
その人は過去に11回車でまわられたそう。ただその行動の早さに感謝。
私も今後お遍路さんを見たときは、迷わずお接待してあげたい。


30日目 4月18日(火)晴れ 44番 約30km
国道380号線といえども、周りは山・山・山。
周りの景色も最近見慣れてしまって、ただ歩くだけ。
朝、起きてかかとの痛みはあるが、10分歩けばその痛みも慣れてしまう。
昨日は初めてヘビを見た。ついに冬眠から覚めたのネ。
鈴よけを買いチリンチリンと鳴らしながら山道を行く。
久しぶりに、難所の岩屋山を目指そうとしていて遍路道を通った。
アップダウンの激しいところで息が上がる。
そのゼエゼエもそのうち慣れてしまう。慣れとは恐ろしい。


31日目 4月19日(水)くもりのち雨 45番 約31km
天気予報では朝から雨だったが、午前9時頃よりという最新ニュースにより、
朝一番で三大難所の一つといわれる45番岩屋寺へ。
門についたと思いきや500mほど急坂・急階段のあらし。
洞窟もあり(岩屋寺だけ)、神秘的な世界。
ロウソクの明かりはぽわーっととてもきれい(不思議な世界)。
泊まったところは団体さんが多く、にぎやかです。
ただスリッパさえそろえられない有様ですごく残念。マナーは大事ですね(最低限の........)。
雨でも31km歩いた私たちはすごい。だんだん慣れてるネ。


32日目 4月20日(木)くもりのち晴れ 46番~51番 約18km
お寺が密集しているところなので歩行距離は少ないです。
お経も暗唱出来るようになり、心を込めて唱えることができるようになりました。
別格9番になっている文殊院でお遍路開祖の衛門三郎のお話を聞いた。
このような昔の背景を知らずに歩いていたのが少しくやしい。
もっと歴史的な勉強をしてから歩くともっと楽しかったと思う。
ツアーの人たちも沢山おり、お納経は競争になってしまう。
お遍路さん(歩きの)専用納経所があると便利だなと思う。
もっとお遍路さんがブームになるといいのにな。


33日目 4月21日(金)くもりのち雨 52番~53番 約17km
天気予報では、9時頃より雨だった。
朝一番(6:30より歩き出す)にスタートし、順調に52番・53番へ。
でも53番円明寺では、本格的に降り始めてきて、
足元もグチュグチュして冷たくなってくる。
カッパも着ているが、寒気を感じ、
あきらめて電車に乗り5番南光坊の近く(JR今治駅)に宿をとる。
途中、ホノルル在住のおじいちゃん(70才)と出会い、お話をした。
3月29日にスタートし(今日で24日目)、すごく元気。
40日で回られるそう。すごく健脚で負けていられない。
明日また電車で戻って歩き出します。


34日目 4月22日(土)晴れ 54番~57番 約43km
昨日の雨で歩けなかったところを歩いた。
JR栗井駅に戻って歩こうとしていたところ、
美容院のおばさんがドリンク剤2本お接待して下さった。
朝一番のうれしい出来事だった。良いことは続くのネ。
どらやきを5つも下さった方もみえました。
お接待して頂くと、疲れた足も不思議と軽くなります。
今日はなんと42.195kmを越えようと必死に歩いた。
一日で歩いた距離をマラソンランナーは2時間半で走ってしまう。
すごいですネー。さすがに43kmを歩くと足はだるい。
明日、疲れがとれていることを望みます。


35日目 4月23日(日)晴れ 58番~59番・61番 約30km
朝早く(6:30)出発し、階段が激しいと言われていた58番仙遊寺へ着く。
山門に着いてから登ること10分。
歩き遍路さんの荷物があると、この人もがんばってるんだと思い気合いが入る。
「近道だ」と思い勝手に道を変えたら結局遠回りに。「急がば回れ」ですネ。
風が強く、国道沿いを歩くとトラックの風で首が絞まってしまう(笠をかぶっている為)。
夕食はなんとお鍋。愛知では4人前ぐらいの量がこっちでは2人分らしい。
単価(野菜・肉など)が安いからかな?食べきれずに残してしまった。


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